石見銀山街道は、江戸時代に大田市大森町で産出された銀を運ぶ道として整備されました。大田市、美郷町を通り、尾道まで続く全長約130kmの道のりで、当時は3泊4日かけて産出銀を運んでいました。
 江戸時代の経済を支えた道として、町内を通る街道のうち、やなしお道と森原古道と呼ばれる約6kmの範囲について、当時の状況をよく残している点が認められ、平成30(2018)年2月に国の史跡指定を受けました。
 やなしお道については平成13(2001)年、森原古道は平成23(2011)年に調査が行われ、道の構造や整備の過程が明らかに なるなどの成果がありました。
 街道周辺には多くの遺構が残っており、かつての宿場など当時の面影を残している所もあります。また古文書などの記録も数多く残っております。
 このような貴重な文化遺産を長く後世に引き継ぎ、史跡の確実な保存及び適切な活用を図るため、平成30(2018)年12月から保存活用計画の策定に向け議論を進めてきました。この度その成果を「史跡石見銀山街道保存活用計画書」としてまとめました。

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