1. 『美郷町カーボンネガティブタウン行動計画』の公表
    このたび「地球温暖化対策の推進に関する法律」第21条における地方公共団体実行計画(事務事業編)及び(区域施策編)にあたる『美郷町カーボンネガティブタウン行動計画』を策定しましたので公表します。

    pdfファイル「美郷町カーボンネガティブタウン行動計画(本編)」をダウンロードする(PDF:1.8MB)
    pdfファイル「美郷町カーボンネガティブタウン行動計画(別冊 促進事業)」をダウンロードする(PDF:1.2MB)

    <計画の目的>
    町(行政部門)の事務事業を対象とする「美郷町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」については2019年1月に策定していた一方、住民や民間事業者も含め地域全体を対象とした区域施策編については町における策定が努力義務であることから未策定としておりました。
    しかし、2021年に地球温暖化対策推進法の一部改正、及び政府が2030年における温室効果ガス46%以上の削減を掲げたことも踏まえ「区域施策編」策定への期待が高まりつつありました。また、2022年度はこれまでの実行計画(事務事業編)の見直し時期でもあることから、事務事業編の改定と区域施策編の策定を兼ね、実行計画を本行動計画に置き換えて策定するものです。


    <計画の期間>
    2022~2030年度までの9年間

    <2030年度排出目標値>
    2030年度目標値 21,007 t-CO2(2013年度比48%減)
    2019年度実績値 32,141 t-CO2(2013年度比20%減)

    <具体的な取組>
    a.家庭部門
    ●電力消費 …ゼロカーボン補助金による省エネ・再エネ設備の導入
    ●燃料消費 …ゼロカーボン補助金による薪ストーブ・太陽熱給湯設備導入
    b.業務その他部門
    ●電力消費 …ゼロカーボン補助金による省エネ・再エネ設備の導入(特に電力消費の大きな「公共施設」「福祉施設」「商業施設」を中心とする)
    c.産業部門
    ●農林水産業…ゼロカーボン補助金や農林水産省の実施している補助金などを活用しソーラーシェアリングによる再エネ設備の導入や機械・器具の電動化推進
    d.運輸部門
    ●燃料消費 …電気自動車補助金などを活用した電気自動車の普及促進

    <促進区域の設定>
    促進区域内においては、事業者の地域脱炭素化促進事業計画提出時における町の受付窓口をワンストップ化します。

    <促進区域の設定に当たり考慮が必要な区域・事項の具体例>
    a.「大山隠岐国立公園 三瓶山地域」第2種特別区域及び第3種特別区域
    b.急傾斜地崩落危険個所の「特別警戒区域」及び「警戒区域」
    c.江の川沿いの浸水想定区域
    d.農地
    e.山林
    f.騒音その他の生活環境への支障
    g.文化財・景観等への支障

    <選定する促進区域>
    a.町が所有する公共施設の屋根の上
    ●PPA事業により自家消費型の太陽光発電設備を整備する場合
    b.町が所有する土地
    ●町が所有する土地であって、未利用の土地へ設置する場合
    c.農地
    ●農地または遊休農地・耕作放棄地へ太陽光発電設備を設置し、パネルの下部または側面などで営農を実施する場合
    ※別冊内P9「(4)農地」で条件を記載

  2. 美郷町の事務・事業(町有施設の使用等)に伴う温室効果ガスの総排出量を公表します。
    2021年度実績値 1576.1t(2013年度比 30.76%減)
    pdfファイル「2021温室効果ガス排出内訳」をダウンロードする(PDF:311kB)
    2020年度実績値 1644.5t(2013年度比 27.75%減)
    pdfファイル「2020温室効果ガス排出内訳」をダウンロードする(PDF:299kB)
    2019年度実績値 1699.3t(2013年度比 25.34%減)
    pdfファイル「2019温室効果ガス排出内訳」をダウンロードする(PDF:297kB)
    2018年度実績値 1705.9t(2013年度比 25.05%減)
    pdfファイル「2018温室効果ガス排出内訳」をダウンロードする(PDF:255kB)
  3. 行政部門における具体的な取り組みについて紹介します。

    再生可能エネルギーの活用
    ●太陽光蓄発電システムの導入

    運用改善による省エネの推進及び一般的な取り組み
    <電気の使用量削減>
    ●冷暖房温度は適正温度管理を冷房28度、暖房20度を目安として適正な運転管理を徹底する。
    ●クールビズやウォームビズ等、気温に合わせた服装にする。
    ●事務の効率的な遂行により、時間外勤務を削減する。
    ●廊下や階段の照明は使用者に支障のない範囲で消灯する。
    ●パソコン及びOA機器等については、昼休み等長時間使用しないときは電源を切るか省電力モードを活用する。
    ●使用しない施設又は部屋の不要な電気を消す。
    <燃料の使用量削減>
    ●各施設の燃料を使用する暖房機器は、不必要な運転をせず利用状況に応じた適正な温度管理を心がける。
    <公用車について>
    ●原則として公用車の更新時は、使用目的と運用用途を考慮した上で、より燃料の少ないハイブリッド車や電気自動車の導入に努める。
    ●公用車の走行ルートの合理化や乗合にするなど、公用車の効率的な利用に努める。
    ●近距離の移動時は、徒歩及び自転車による移動を推奨する。
    ●公共交通の利用促進
    ●急発進の抑制や不要な荷物を降ろすなど、エコドライブに努める。
    <ごみについて>
    ●ごみをださないエコ生活の推奨
    ●ごみ分別の徹底

    設備更新によるエネルギー効率の向上
    ●学校、公民館や隣保館等の照明のLED化、空調機器の省エネ化

    住民の皆様方・事業所の皆様方におかれましても上記を参考に、温室効果ガス排出抑制の取り組みへのご協力をお願いします。