新型コロナウイルスの感染予防、拡大防止について、多くのご不便がありながらも、ご理解、ご協力いただき、感謝申し上げます。
5月4日、政府から、緊急事態宣言を5月31日まで延長すること、及び5月14日に検証を行い、可能であれば緊急事態宣言の解除を早める可能性があることが発表されました。
これを受け、5月5日に美郷町新型コロナウイルス感染症対策会議を開催し、今後の町としての対応方針を協議、決定しましたのでお知らせします。

まず、私から申し上げておきたいことは、緊急事態宣言の解除や自粛緩和の実施に関係なく、現時点で有効な治療薬が開発されたり治療法が確立されたりしておらず、感染リスクはこれまでと変わっていないことです。
また、重症化リスクが高いとされる高齢の町民の方が多いこと、隣接する三次市でこれまで44名もの多数の感染者の発生が確認されていること、という美郷町の事情を考慮し、今後の自粛緩和については慎重に、また段階を追って行っていく方針としました。
具体的には、町有施設の営業や町が主催するイベントの実施については、緊急事態宣言が解除された後、参加者が町民に限定され、かつ3密の状況を回避できるものについて部分的に自粛緩和を行い、不特定の県外者が参加する可能性の高いものについては慎重に時期を見極めて検討することとします。
そのため、ゴールデン・ユートピア、カヌーの里、潮バカンスハウスの利用再開につきましては、ゴールデン・ユートピアの会員向けプールなど町民の健康増進に関わるものにまずは限定して実施していくことを考えています。
詳細が決まりましたらお知らせをします。
ご不便をお掛けしますが、ご理解のほど、よろしくお願いします。

なお、専門家会議の発表では、全国民に向けて『新しい生活様式』に移行するようにという提言がなされています。新型コロナウイルス感染症が根本的に解決されていない以上、たとえ緊急事態宣言が解除されたからといって、以前と同じ生活に戻るのではなく、日頃から感染予防に細心の注意を払う生活を送り、新型コロナウイルスとうまく向き合っていくことが大切であるということです。
具体的には、密閉空間・密集した場所・密接した会話の『3密』を避けること、手洗い・うがいの励行、マスクの常時着用、人との距離を保つ、頻繁な換気、などを日々徹底して行う『新しい生活様式』を習慣にして行きましょう。

次に、学校の対応についてお知らせします。
現在、小中学校は5月10日まで休校としています。児童・生徒の皆さんはもちろん、保護者の皆様にご負担をお掛けしており、申し訳なく思っています。
現在、教育委員会において、県立学校の動向等も踏まえ、5月11日以降の対応を検討しています。この対応については、5月8日までにお知らせする予定です。

新型コロナウイルスの対策、感染拡大防止には町民の皆様お一人お一人が感染防止を心がけ、良識ある行動をとっていただくことが何より大切です。ご自身、そしてご家族、周囲の方など大切な方の命と健康を守るため、人権を守るための行動をお願いします。
町民一丸となってこの難局を乗り越えていきましょう。
どうかよろしくお願いいたします。

令和2年5月5日
美郷町長 嘉戸 隆