大学等進学者に、ふるさと納税を活用した返還不要の「美郷町子ども未来応援金」を創設します(令和5年度入学者から対象)。
2022年11月01日
〇美郷町内の中学校を卒業した子どもを対象に、学ぶ意欲を持って大学等へ進学を希望する人に返還不要の「美郷町子ども未来応援金」の創設に向けて準備を進めています。この応援金の財源は、ふるさと納税を活用します。
〇この応援金は、現在、受験を検討しておられる令和5年度の大学等入学者から対象です。
〇生徒、保護者の皆様の今年度の受験のご検討材料となるよう、あらかじめお知らせします。制度の概要は以下のとおりで、詳細や手続等は、決まり次第、順次お知らせいたします。
【制度の概要】
(対象機関) 大学(大学院)・短大・専門学校
(給付額) 次の区分により給付(学費、生活費など在学期間に係る経費を考慮)
(給付期間) 在学期間中(1~6年間)
(給付時期) 年2回(4月・10月)
(給付資格) 町内中学校卒業かつ給付期間中に本人又は保護者が住所を町内に有する者 ※成績要件、収入要件なし
(給付条件) 卒業後、美郷町に「ふるさと納税」を行う(卒業後町内在住者は免除)
(申請方法) 美郷町公式LINEからの電子申請
(担当窓口) 美郷町教育委員会 (電話)0855-75-1217
「美郷町子ども未来応援金制度チラシ速報版」をダウンロードする(PDF:737kB)
【制度新設のねらい】
<1 美郷町の子どもの可能性を最大限広げること>
・美郷町は長年、人口減少が続き、それに起因した様々な深刻な課題に直面してきました
・そのため、いち早く全国的にもトップクラスの充実した子育て支援策を実施してきました。
・一方で、これまでの支援策は、主に義務教育期間の中学校卒業までのものが中心です。
・しかし、子育て世帯にとって経済的に大きな負担がかかるのは高校卒業後の大学等への進学資金です。
・文部科学省調査では「大学進学を断念する理由」として76% が「学費や入学後の費用」とあります。
・また、大学進学した学生の2人に1人は何らかの奨学金制度を利用している、との調査結果もあります。その大半は、返還義務のある貸与型奨学金と言われ、大学進学後、社会に出てから長年かけて返還を行わなければならないのが実態です。
・美郷町に生まれ育った子どもが経済的な理由で大学等への進学を断念したり、奨学金返還に苦しんだりすることがないよう、美郷町の子どもの可能性を最大限広げることができるよう、進学を応援します。
<2 安心して子どもを産み育ててもらうこと>
・上記のようなことを背景に、若い方の中には、将来の学費負担の重さを考えて、子供を産み育てることに躊躇されている方も多いのでないか、と推測されます。
・2021年の全国出生数は約81万人まで落ち込み、2022年上半期速報値では約38万人と、過去最少を更新する見込みです。また、新型コロナの影響で、子どもを持つことに一層慎重になっている傾向も推測されます。
・中学校までの子育てにとどまらず、大学進学など社会に出る前の教育資金について支援を行うことにより、結果として安心して美郷町で子供を産み育ててもらうことにつながるものと、考えます。
【「美郷町子ども未来応援金」の特徴】
<1 返還不要の応援金>
美郷町の中学校を卒業し、給付期間中に本人又は保護者の住所が美郷町にある大学生等であれば、月額2~10万円の返還不要の応援金を支給します。
<2 ふるさと納税を活用>
財源として、主に美郷町ふるさと納税の資金を充てる予定です。
<3 応援金受領者から大学卒業後に美郷町へふるさと納税>
・大学等卒業後に社会人となり町外に居住する場合は、美郷町へふるさと納税をしていただくことを条件とします。
・ふるさと納税は、納税先自治体を振り替えることのできる制度(応援したい自治体に納税)です。納税者に新たな税負担が発生するわけではなく、応援金受領者が無理なくふるさと美郷町に貢献してもらえる仕組みです。
・ふるさと納税していただいた資金は、後輩の美郷町の子どもたちの応援金に使わせていただきます。いわば、子どもたちによる「循環型支援の仕組み」を構築しようという取組です。
・社会人となって町外に出たとしても、美郷町と関係が切れることなく、ふるさと納税を通じた「活動人口」として、ふるさと美郷町に貢献している実感を持つことができる仕組みです。
→ この趣旨にご賛同いただき、美郷町ふるさと納税にご寄付いただければ、と考えています。
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