令和2年11月24日(火)に美郷町と古河電気工業株式会社が協定調印を執り行いました。

協定 左:古河電気工業 執行役員常務 黒田 修 右:美郷町長 嘉戸 隆

・本協定の目的

美郷町と古河電気工業は、包括的連携のもと、野生動物及び自然災害による被害防止等に関する研究を推進していきます。

人と動物の共存および自然環境との調和を探求し、相互に有する知的資源、人的資源および物的支援の活用により地域社会の持続的発展に資することを目的に本協定を締結いたしました。

・具体的な取り組み

1.農作物被害等への取り組み(獣害対策)

美郷町の有する獣害対策の研究成果をもとに、地域の抱える課題を解決する技術の研究開発を進めます。具体的には、AIによる野生動物の検出及び計測の有効性を検証し、野生動物の生息域を把握する手法を模索します。将来的には、生息域の管理技術を開発し、人と野生動物の生息域を分けることで農作物被害の低減などの実現を目指します。

2.防災・減災の取り組み

江の川を有する美郷町は自然災害に対する知見や経験を多く持っており、それらも記録や教訓をもとに、古河電気工業が有する技術やネットワークを活用し、防災・減災対策のモデルケースの構築を目指します。

・町長コメント

課題先進地である美郷町を実証フィールドとすることで、近い将来日本のあちこちで直面するであろう課題にいち早く対応した製品開発が可能になります。一方、美郷町にとっては、自前では持つことのできない最先端技術を活用して課題の解決を試みることが可能となります。この協定により課題の解決に歩調を合わせて向かっていけるWin-Winの関係が構築できると共に、ひいては全国で同様の課題を抱えるたくさんの地域にソリューションを提示できることができれば幸いに思います。