まず、「移住・定住」施策としては、特に3つの取り組みに力を入れ、PRしていきたいと考えています。

1つ目は、「社会に出るまで続く手厚い“子育て支援"」です。これまで実施してきた保育所の通園無料や中学生までの医療費無料などに加え、大学等へ進学するこどもへの返還不要の「美郷町子ども未来応援金」も創設し、一層充実させています。
2つ目は、「様々なライフステージの節目で応援する“定住ポイント"」制度です。転入、就職、結婚、出産などきめ細かく支援する制度となっています。
3つ目が、4月から第一次募集を開始する予定のファミリー向け移住住宅「みさとと。サステナブルハウス」です。
いずれも他の市町にはない、美郷町独自の魅力的な移住・定住支援制度です。
詳しくは広報みさとや、先日お配りさせていただきました「年末年始に美郷町へ帰省された方向けの冊子」に掲載しています。
町民の皆さんにおかれましては、町外にお住いのご親族やお知り合いの方にぜひご紹介ください。

また、「滞在人口」「活動人口」の拡大にも力を入れていきたいと思います。
山くじらの取り組みには全国から視察が絶えず、またマスコミにも度々取り上げられています。昨年のNHKスペシャルで特集されたのに続き、この正月にはテレビ東京系の池上彰さんの特別番組で放映される予定です。
美郷バレー構想は、全国の専門的な知見を持った11の企業・団体・自治体との連携に発展しています。
中でも「麻布大学フィールドワークセンター」の設置は大きな可能性を秘めています。今後、自然や生き物が好きな大学生や研究者が頻繁に町を訪れてくれる見込みになっており、地域との連携を一層図ることで地域の活性化につながることを期待しています。

昨年設置したサテライトオフィス「みさとと。ネスト」は、全11室が既に満室となっています。新型コロナで働き方が大きく変わって生まれているテレワークやワーケーションといった需要をしっかり取り組むことができています。

また、「カヌーの町づくり」も大きく進んでいます。
2025年に全国高校総体(インターハイ)が初めて美郷町で開催され、2030年には島根かみあり国民スポーツ大会が予定されています。
現在、急ピッチで会場整備を進めており、今年、施設建設工事を開始し、来年には競技会場が完成する予定です。
邑智中学校、島根中央高校のカヌー部はもとより、ジュニアから日本トップレベルに至るまでカヌー競技者が集まる全国有数のカヌーの町の実現が視野に入ってきました。
地域や町民の皆さんと一緒になって、「カヌーの町づくり」に取り組んでいきたい、と思います。

今年は、バリ島マス村と友好姉妹都市協定を結んで30年になります。
日本最大級のガムラン楽団「ミサト・サリ」が活発に活動され、また昨年11月には産業祭にあわせバリ島アート展が開催され多くの方々にご来場いただきました。
今後も全国のバリ島好きが集まる町を目指して取り組んでいきたいと思います。
昨年はバリ島からの技能実習生が5人来町され、地域との交流も深まっています。町内企業からの要望もあり、今後も受入れを進めていく予定です。
こうした取り組みは、バリ島の自治体と友好姉妹都市協定を結ぶ日本唯一の町として、様々な方面から大きな注目を集めています。
今年は、町民の皆さんにも参加いただいて記念イベントの開催やバリ島との往来など、一年を通して30周年を記念する様々な取組みを実施していく予定です。

困難な時代ですが、町民皆で力を合わせ、「活気あふれる明るい町」「町外と活発な交流のある町」を作っていきましょう。

結びに、町民の皆様のこの一年のご健勝、ご多幸を心から祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。