引き続き「新型コロナへの対応」を最優先事項として先手先手で取り組みます。一方で、「前に進める年」として町行政を進めていきたいと思います。

「前へ進める年」の取り組みについて
町の活性化を実現するには、地域や町民一人ひとりが活き活きと協力して活動することが何よりも大切です。一方で内輪の頑張りだけでは限界があります。積極的に町外から人や企業・団体などを呼び込みその力を利用して町の活性化、課題解決に結び付けることが必要不可欠です。町の明るい未来のため、町外の力を呼び込む施策にも力を入れてまいります。

安全・安心、健康で不便の少ない町民の暮らしの実現
新型コロナ対策に加え、災害に強い町づくりを進めていきます。港地区防災集団移転事業を本格化させるとともに、排水用ポンプを3機増やすなど内水対策を進めていきます。
「長寿県長寿町」の取り組みについて、県は100歳以上人口割合が9年連続全国1位の長寿県であり、その中で美郷町は県内19市町村中、毎年1位、2位をキープする全国有数の長寿の町で大変誇らしく思います。そこで「長寿県長寿町」という言葉を特許庁に出願し商標登録が完了しました。今後「長寿県長寿町」を町民の健康長寿に向けた取り組みのスローガンとして使っていきたいと思います。新年度の取組みとしては、課題となっている男性の健康診断受診率を上げ、生活習慣を自分自身で見直すことが出来るアプリの活用を促進していきます。また認知症予防アプリの開発、活用を予定しています。

町の活気創出に向けた取り組みの本格化
商工業の活性化に関しては、特に飲食や小売など商業の疲弊が顕著である現状を踏まえ美郷町の商業活性化・賑わい創出につなげていくため町の中心地である粕渕中心市街地活性化の検討を本格化させます。
また、チャレンジする町内事業者のために、美郷町商工業振興事業補助金の中に町内事業者の異分野参入促進メニューを新設、支援を強化します。
農業の振興は、三瓶在来そばや薬草の振興といった農地を守る取り組みに加え、深刻化する農業の担い手不足に対応するために町外から新規就農者を呼び込む仕組みづくりに力を入れていきたいと思います。
美郷バレー構想は、「山くじらブランド推進課」を「美郷バレー課」に改称し麻布大学や連携協定締結企業・団体と連携して、幅広い分野における取り組みに力を入れ、まちの活性化に繋げていきたいと思います。
町の強みを活かした取り組みも進めていきます。「カヌーの町づくり」では2030年に開催される国民スポーツ大会に向けて信喜橋下流域のカヌー競技会場の整備に着手し「バリの町づくり」ではバリ島からの技能実習生の受け入れやガムラン音楽の振興を進めていきます。

新しい時代の潮流に向けた取り組みの進展
DX(デジタル技術や新技術を活用したサービス)の推進や、脱炭素の地域づくり、地方回帰の流れをつかむ取り組みを進めていきます。
IP告知端末を活用した取り組みでは「オンライン診療」について近隣病院と協議を重ね、新年度には本格的な運用を目指します。人口の約7割に相当する約3,000人の方に登録いただいている美郷町公式LINEのサービスについては、役場窓口に行かなくてもできる手続きについて、順次LINEによる電子申請サービスを開始していきます。
昨年6月に開設したサテライトオフィス「みさとと。ネスト」は、現在2階の改修工事を行い4月にリニューアルオープンする予定です。町外からの事業者誘致に向けて働きかけを行っていきます。
定住人口の拡大については、主に自宅を建設される方を対象に様々な加算補助のある「みさと住実暮らし事業」を引き続き推進します。
(施政方針の動画や内容:美郷町HPでご覧いただけるほか、公民館などにも用意)