町民の皆様、明けましておめでとうございます。
お健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。久しぶりに、ご家族、ご親族が顔をあわせて賑やかに過ごされている方もいらっしゃるのではないか、と思います。

昨年も新型コロナの影響を大きく受けた一年となりました。町民の皆様におかれましては、ご苦労、ご心配が多かったこととご推察いたします。10月以降は感染も落ち着いてきて少しずつイベントの開催や人の動きも出てきましたが、一方では、オミクロン株の国内感染も広がりを見せ始め、今後警戒していく必要があります。引き続き、感染予防の継続をお願いいたします。

昨年は、町としましては、新型コロナ対策を最優先事項として、ワクチンの早期接種をはじめ、外出控えが続く中での健康対策やオンライン帰省、「みさとと。ポイント」による町内飲食店や宿泊業の利用促進キャンペーン、そして子育て世帯への臨時特別給付金の12月中の10万円現金一括支給など、目の前の課題に対しスピード感を重視して取り組んできました。
そして、「軌道に乗せる年」と位置付けて、アフターコロナの時代も見据え、3つの重点分野「1 健康で安心な町民の暮らしの充実」「2 美郷町の強みや新技術等を活かした取り組みの進展」「3 活動人口、交流人口、定住人口の拡大」を掲げて、様々な取り組みの足場を固めてまいりました。

現在、ワクチン接種の進展などにより、コロナ禍にあっても大きな支障のない社会・経済活動を行っていこうというウイズコロナが進んでいます。美郷町でも、感染予防対策を採ったうえで、成人式や産業祭など、一部の行事、イベントを再開し始めています。
今年は、新型コロナウイルス感染症の状況をにらみながら、これまで取り組んできた事業や構想が芽を出し、実を結び始める「前へ進める年」と位置づけて、細心かつ大胆に取り組みを強化し、推進していきたいと思います。

まず、新型コロナ対策では、原則8か月以上の方を対象に3回目のワクチン接種を行います。1月下旬以降、順次接種券をお送りし、2月中旬以降の接種開始を予定しています。

また、コロナの影響で外食産業の需要が大きく落ち込み、米価が大幅下落していることについて、農業に携わっていらっしゃる皆さまにおかれましては、大変ご心配のこととお察しいたします。国や県の動向をにらみながら、町として緊急の農業者支援策ができないか、速やかに検討をしたいと考えています。

安全安心のまちづくりでは、昨年方針決定をした港地区防災集団移転事業の詳細設計に着手し、令和6年度内の移転完了を目指して進めていきます。また、今年度江の川下流域の河川整備のために10年間で250億円の過去最大規模の国家予算が配分されました。国や県と密接に連携を図り治水対策を進めてまいります。そして、内水被害対応のためのポンプの増設、ハザードマップ利活用講習会の実施など、あらゆる手段で災害に強いまちづくりを進めていきます。

また、様々な不便の解消を目指して、新しい取り組みも推進してまいります。IP告知端末を活用して、オンライン診療の実証実験や、スマホを持たない方も簡単に遠方の親族とテレビ電話ができるオンライン帰省などを行っています。また、定額乗合タクシーや最新型電動カー無料貸出しの実証実験も実施中です。