1点目 株式会社シフトブレインとの包括連携協定について
株式会社シフトブレインは、町の課題であった町の認知度の向上や情報発信力の強化のために、2019年以降、美郷町公式ホームページのリニューアルや統一ロゴ「みさとと。」の制作などの事業を手掛けてきていただきました。
公式ホームページはの閲覧者数はリニューアル前後で約5倍に急増。ふるさと納税の増加などにもつながりました。更に、世界的に権威のある賞をいくつも受賞し、各所で大きな注目を集めるなど、大きな成果があがっています。
そこで、シフトブレインと包括連携協定を結び、連携を深めることで、取り組みの幅をより一層広げ、町の活性化に大きく結び付けたいと考えています。具体的には、地域資源の掘り起こし、活用や、関係人口・定住人口の創出、特産品のブランド化や販売マーケティング、中長期事業構想の支援などの分野について、協働して取り組んでいきたいと思います。

2点目 麻布大学学生の来町について
新型コロナによる緊急事態宣言で延期されていた、麻布大学のフィールドワークセンターでの実習が、今月16日から20日にかけて実施され、生命環境学部環境学科の学生、先生、約20人が来町される予定です。
今後、新型コロナが落ち着いていけば、学生等の来町の機会が増えてくる見込みです。
なお、11月中旬には、美郷町議会福島議長と麻布大学を表敬訪問し、新しく学長に就任されました「川上 泰(かわかみ やすし)」学長と面談しました。
麻布大学フィールドワークセンターが麻布大学にとって重要な位置づけであるとの説明をあらためて受け、本学キャンパス内にある「いのちの博物館」の中に美郷町を紹介するコーナーを設け、広く学生や一般市民にも知っていただく取り組みを考えていらっしゃることもご紹介いただきました。

最後に、令和2年国勢調査確定値の発表について
令和2年国勢調査確定値が、11月30日に総務省及び島根県から発表されました。
5年前の平成27年と比べ、人口は545人減少し、減少率は11.1%、県内19市町村の中で最大の減少率となっています。また、15歳から64歳の生産年齢人口割合も40.7%と県内で最も低くなっています。
今回の結果により、町の衰退に拍車がかかっている現状があらためて浮かび上がりました。
今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫ということはありません。衰退に歯止めをかけ、町に賑わいを創り出す未来志向の施策にも一段と力を入れていかなければなりません。

私は、町長就任以来、町の目指すビジョンとして「活気あふれる明るい町」と「町外と活発な交流のある町」を掲げて、一貫して取り組んでまいりました。
町の活気の醸成には、行政の押し付けではなく、地域や町民の方一人ひとりが、活き活きと協力して活動することが何より大切であり、これを町づくりの土台と考えて、行政として最大限の支援を行っています
一方で、町の賑わい、活性化には内輪の頑張りだけでは限界があります。積極的に町外から人や企業、団体などを呼び込み、その力を活用して取り組んでいくことが必要不可欠と考えています。
これまでに、町外から積極的にヒト・モノ・カネを呼び込む施策を打ち出してまいりました。
麻布大学フィールドワークセンターの開設、美郷バレー参画企業の進出、サテライトオフィス「みさとと。ネスト」の開設、ビジネスプランコンテストの実施、バリ島からの技能実習生の受け入れ、カヌーの町づくり、ガムラン音楽などバリ文化の振興、美肌県美肌町の取り組み、民間賃貸住宅の建設など様々な取り組みが芽を出し始めています。
今後の活動人口、交流人口、定住人口の増加、そしてこれらに伴って地域や商工業の活性化につながることが期待できるのではないか、と考えています。